お世話になっている方へのお手紙
- 2013.03.31 Sunday
- 11:13
お元気ですか。いつも大変お世話になっています。お陰様で日々気づきをいただき、楽しく仕事をさせていただいています。本当にありがとうございます。
今回は、七沢荘でのスケジュールをご案内させていただきます。どうぞ、ご都合がよろしければご参加ください。
さて、久々のお手紙ですので、少しだけ最近気づいたこと、今思っていることを述べさせていただきます。
電車やバスなどで行き交う人々の表情がとても無表情な方向に進んでいるように見受けられます。天真爛漫な人間味あふれる表情の方が少なくなりました。同時に、助け合い、思いやりの風景はだんだん見当たらなくなりました。
人と接する仕事をしていますと、様々な情報がリアルタイムに入ってきます。大企業には人間性は邪魔のようで、完全にシステムの中に人が組み込まれている様です。医療界、教育界など、許認可によって成り立つ業の方々は、患者、生徒、利用者、お客様への目線よりも、組織や行政の指導、規制で縛り付けられ、優しさ、感覚などの主観的なものを限りなく抑え、客観的でシステム的な対応を強いられている様です。この傾向は、日増しに進んでいく傾向のようです。人々は感情を抑圧するあまり、思考だけに頼る日々は、無味乾燥として、内部から湧き出る、イライラ、不確かな感覚、笑えない、突然怒りだけがこみ上げる、ストレスの塊になってしまっています。このままでは社会構造が崩壊する前に人間がダメになってしまう。そんな感じがします。
この対応は、既存の気功法や癒しでは、対処しきれないと思い、しばらく前から、心理カウンセリングの勉強を始めました。既存の気功法は自己の気を高めるために必要不可欠なものでるけれど、人との関わりの中で見えてくる自己の成長になると不十分であると考えます。また既存の癒しは癒す人と癒される人と一方通行になりやすく、依存関係では問題解決にはならないからです。
新宿の紀伊國屋書店で手にしたドランスパーソナル心理学の一冊、著者は明治大学の諸富教授とご縁をいただきました。トランスパーソナルとは自己を超えるという意味で、既存の心理学の上に古くからある伝統的な心を育む叡智をのせた心理学です。精神疾患はもとより、自己実現、本来の自己発見、チームワークの心理学です。これらをカウンセリング理論に導入したものです。私は諸富先生のワークショップ、講義を皮切りに、プロセス指向心理学の藤見幸雄先生ワークショップと通い詰めました。これらの最先端の心理学は、私の予想を遥かに超えるものであることに胸が高鳴りました。第一線のカウンセラー、大学院生と一緒に学ばせていただいています。そこでたくさんの気づきをいただきました。ここに整理します。
1、心理学は学問的ではあるが感性なくして理解できない。
2、フォーカシングという方法は、身体の声を丁寧に聴くもの
3、変性意識状態をつくり相手とつながる感覚がカウンセラーに求められる
4、すべての現象に意味があり、生きる意味、たましいの声を聴く
5、量子力学と心理学の融合
6、教えでなく気づきこそ大切
7、実際のカウンセリング場面は気が交流していたこと
8、病気には意味がある、本人、家族、社会にとって意味がある
9、優劣もない、正しい間違えもなく受け容れる
10、心理学も般若心経、気の世界に入っている
11、無理なプラス思考は逆効果
12、心と向き合い、すべてを受け容れると、自身に目覚め元気がわき出る
正しく気功法を長年やっていると感覚的、体験的に体感したものばかりがこれらの心理学の中心でした。私たちの真骨頂です。
気功法にこれらの心理学を融合させれば、人々の表情が戻るはずだ、心身共に健康な道にご案内できるはずだ。同時に、気の世界と同居する怪しさを払拭できるはずである、と確信を持ちました。
そして東京の大田区蒲田に”あったかい”というワークショップを毎月第二水曜日に一年前に開設し、実践の場にしてきました。一周年の区切りに3月23日24日に七沢荘にて合宿もさせていただき、20名の参加者で成果を得ました。改めて確信しています。安心して素直な心に戻れる空間、場をつくるとこが、本当のご自身に戻られ、人とも仲良くなれる、ストレスから離れる、あらゆる関係がよくなる、そのお手伝いをさせていただきたいと思います。
気功教室もより”安心して素直な心に戻れる空間”目指してまいります。今後とも皆さんのご意見をいただきお役に立てるよう学ばせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
最後に見えない世界を取扱い、怪しくならないための注意点をまとめます。
1、 人間としての自立成長を促すもので、依存を助長するものであってはならない。
2、 上から目線で一方通行であってはならない。横並びの対話を大切にする。
3、 日常生活を豊かにすることに役立っていること。超越的な真実のみを目指すことで、日常を疎かにするものになってはならない。
4、 深い自己への気づきが日常生活を豊かにすることに役立っていること。