現状に感謝して一日一ミリ前に進む
- 2011.09.30 Friday
- 07:10
「脳腫瘍が大きくなったので左脳を全摘します
右半身は完全に動かなくなりますが
命を選びましょう」
脳外科のドクターの言葉に奥様はうなずいた
手術後右半身は完全マヒ
右腕は重くぶら下がって肩は落ち
右の唇は下がりよだれがでている
ご主人からお電話いただき
伺ったのは一年半前
ご自宅のリビングの本棚には
気功法、ガンの本が並んでいた
「気功でガンの再発を防いでほしい
そして少しでも右半身が動けば」
ご主人の依頼だ
「私もお手伝いしますが
ご夫婦で気功法をしていただきます
全力でやりましょう」
ご主人と毎日三回
”ありがとうリハビリ気功法”を繰り返した
脳は身体を動かせば神経回路ができる
ありがとう気功法は脳と身体を結ぶ
脳と身体を育てる気功法
上手くいく直感があったからお勧めした
毎日毎日お主人が奥様の身体を動かしながら
身体に「ありがとうございます」を唱えた
まったく動かなかった右半身が
少しずつ少しずつ動くようになった
始めは「一日一ミリずつ」を
合言葉にしていた
ほんの少しの変化が喜びとなる
毎週お会いしているが
毎週毎週感動だ
奥様の喜びはみんなの喜びだ
身体が動かせる喜びをお顔一杯に表現される
奥様の笑顔のひかりは
私たちを眩しく照らす
少し良くなっただけでも
それを見つけてみんなで喜ぶ
足の方が速かった
引きづりながらも二か月後には散歩していた
庭の草むしりをしたり
花火大会に歩いていったり
楽しんでリハビリしていた
今では腕も上がり右の耳を右手でつまんで
引っ張れるようになった
ほとんどお話もできなかったのに
少しゆっくりだが普通にお話しされる
ご主人のいないところでいわれた
「脳の手術の先日は眠れなかった
なんかね
わたしって欲張りだったなあって
あれが欲しい
これが欲しいって」
お仕事させていただきながら
生き方を学ばせていただく
感動を毎回いただく
大切なことは何かを教えていただく
現状に感謝しながら
前を向く
そして一日一ミリずつ進んでいく
ご本人とそのご家族の歩みを応援していたい
土曜日の夜はご夫婦にお会いできる
また感動をいただく